必要なものは忍耐と環境、コレクタ葉挿しのツレヅレ
♫えーぶぃでー、あいりっすんとぅまいは〜
ひとりじゃない…(しみじみ
でおなじみの緑屋ですこんばんは。
今日は、7年掛けた壮大なエントリをお見舞いしてやりますので、目をかっぽれかっぽれしながら寝物語にしてくださいね。
いや7年て。
我ながら7年は無いわ。
いくら生長が遅いハオルチア・コレクタ様とは言え、葉挿しなら2.5号サイズまでせいぜいその半分くらいでしょう? 途中の管理がズサンでもう、面目ないウヘェという悪い見本としてひとつ、どなたかの参考に…
なる…ならない…ならない…///(花びらをちぎりながら
心の二倍速で見ていただければ幸いです。
はじまりは2011年。
自分は交配・実生はやらないんですが、保険をかけておきたいものだけは葉挿しクローンで増やします。
2011年11月30日、葉挿し開始
貴方も私も7歳若かった7年前。
マスター、いつもの。
昨今すっかりメジャーな手口となりました。(犯罪みたいに書かない)
「お前をメネデール漬けにしてやろうか!」でお馴染みの水苔責め発根です。メネデールの水溶液に浸して戻した水苔に、もいだ葉を突っ込んでおくだけ。ラップでもすればなお可です。(歌ではなくサランラップのほう)
寒い時期にやるには、やはり発根までのスピードと勢いが違うように感じます。
暖かい季節なら乾いた用土に乗せて気まぐれに霧吹きでもしておけば、ほどほど発根します。漬け物発根ももちろん有効ですが、暖かい時期だと腐ったり虫が湧いたりしやすくなるのが難。
※水苔根出しについて、文末に オマケ つけました。
2012年4月12日、鉢上げ
水苔から引き抜きながら、キモい…キモいようママン…ってなってました。カルスはボコボコデキモノみたいだし、水苔絡まっちゃって抜けないし発根にもほどがある。
正直ちょっと放置しすぎました。
ここまで行かなくても、発根したら引き上げて鉢にうつします。用土は適当な、細かめの赤玉と軽石などです。細めの針金などをコの字型にして、土に葉を固定しておくと良いですよ。根っこに気をつけて。
2012年7月7日、晴れ。
少しずつ窓や条理、顔ができてきました。
当初は無節操にうきゃうきゃ葉が出てるように見えて、一株単位になるから面白い。
2013年3月31日、独り立ち
そのうち、養分を補給していた葉っぱが役目を終えてするっと取れるようになります。株それぞれに根が出ていると思うので独立させます。
鉢に対して株が小さい場合は二個三個まとめて植えます。大きすぎる鉢で用土の量が多すぎると、根が水を吸うキャパシティを超えてしまうし、鉢の中も乾きづらく根腐れの原因になりやすいです。(だからハオルチアを植える場合は株の径より半周りほど大きい、ジャストサイズの鉢が好まれます)
2015年7月16日、放置される
2013年から2015年、詰め込み鉢のまま片隅で放置されていました。
悪い見本 of 悪い見本です。
手前も奥も同じクローンズですが、手前に置いていた鉢が噴水になってしまったので場所替えした後でしょうね、この写真。生長は遅いけど反応早い。
なお手前のように、焦げハオでも締まっていれば膨らませるだけだけど、噴水になってしまうと仕立て直すのに時間を要するので気をつけよう日本。
2016年6月5日、植え替え
2014年から2016年にかけてはプライベートでいろいろあって、植物にかけるモチベーションがギリギリ。植物は自分で動けないので、私の気の持ちようなんて関係ないんですけどね…
焦げ苗くっちゃくちゃです。ほんとごめん。
2017年5月28日、一年後
でも、きっちり持ち直してくれました。植物すごい。人間ごめんなさい。
ここから一年後の現在までの生長の遅さよ。
2018年5月、なう、ジャストなう。
一番顔が出てるのがこれかな。
今回こうして写真を掘ってきて、並べてみると、よくぞ生長してくれたもんだと思います。
管理している場所はこんな感じ。
鉢クルクル、欠かしません。
目をかけたい株なので、ベランダを出て一番近いところにあります。
日照はせいぜい昼まで。本当なら上段に置いて、遮光きつめで長く日に当ててやりたい。でも建物削るわけにはいかない。
もう訊きたい。
まぶしい? 水多い?
この場所ならいーい? だめ?
どこなら満足なのムキー!(喧嘩になっとる
というお花畑ファンタジーはおいといて
植物をやるのなら、その個体に合う環境を作ってやれて何割…ってあると思いますが、ことベランダの場合はさらに「置き場所が全て」くらいに思ってます。鉢や土を考えるのはそれから。自分の場合ですけどね。(なので、環境を作るのが難しいと思った種類の植物は入手しないようになりました)
綺麗な新芽が出てきた、形が安定した、膨らんだ、そういったリアクションから判断するしかない。トライアンドエラーしかないんですね。
今回の葉挿しですけど…
もっとマシなやりようはいくらでもあったろうし、諸先輩方や同士はうまく管理されていると思います。難しいことはそんなにないです。植物は偉い、レッツ葉挿し。
オマケ:水苔根出し【再掲】
水苔根出し法については大昔に旧ブログで書いているんですけど、モバイル対応もしていない放置ブログですので、さわりを再掲します。
そもそも水苔でハオルチアの根出しをする方法は、自分が青木御大の温室に行ったときに習った方法です。
写真を見ると根出し初期のみならず植え込み材のようになってますけど、水苔は養分も豊富ですしね。
血統書付きの方法と言ってもですね、文章にすれば一行で終わるくらいのことを口頭で訊いただけで、「ナンボでもないわよ」的だったので、上級者の方にとっては大したことじゃないのかしれないけど。
- 使用するもの:根の無いハオルチアの掻き仔や本体、葉っぱ/素焼き鉢もしくはプラ鉢、箱…つまり容器/水ゴケ/メネデール/爪ヨージ/忍耐
※HB-101でもいい感じがするけど、御大はメネデールを使用- 方法:水ゴケにメネデールを希釈した水をたっぷり含ませる。鉢にこれを敷き詰め、当植物をこれにちょこんと埋める。より丁寧にやるなら鉢や水ゴケは殺菌する。自分はやらなかったけど。
※鉢は素焼き鉢という頭があったんだけど、よく写真見たらプラ鉢のほうが多かった。- その後の管理:乾いたらメネデールを希釈した水をざんぶりと水遣りする。たまに様子を見て、5ミリほど根っこが伸びたら土に植え替える。
注意点2:特に冬、室内で管理する場合や梅雨の時期などはカビに注意。A木さんのように温室内で暖かくて日照がある場合は青ゴケが発生するけど、これは問題なし。自分はたまーに竹酢液をシリンジしました。効果があったのかどうかわからないけど。
皆々様、どうか自己責任でお願いします。
だ、そうです。
ディスカッション
コメント一覧
お初に参加させて頂きます。
旧ブログを全て遡り、ここも全て遡上しようやく生のsalsaに会えました。
お元気でしたでしょうか?
水苔水中出産法は私も旧ブログを参照にやってみましたが、カビだらけに…
何処がまずかったのでしょうか?
室内管理だったから?
勝手に師匠として崇めさせて頂いていますので、マメな更新をお願い致します。
PS,最近コメント少ないですねぇ。
旧ブログの様なお馴染みさんとサル様のやり取りも楽しみの一つだったのに…
初めまして、生salsaです。
生salsaて(笑)
お元気ですよ。
水苔管理は、カビ出るっていいますねえ。
うち出たこと無いんですよね…
でも、通風をよくしたり、殺菌消毒に気をつけたり、カビの嫌いなことをすればよいのじゃないでしょうかねー(適当
P.S.今はSNSでリアルタイムで会話できちゃいますし、一部のブログサービスを除いてもうブログで交流という文化でもないですからね。
昔はみんなブログやってましたねー。ま、時代ってことで。
マイペースでぼちぼちやっております。
また途切れるかもしれませんけど、それはそれでご容赦を。
うぎゃぁぁ。
生Salsa様のお返事が。
有難や有難や。
そうですねぇ
確かに今は色々方法はありましすので。
50も半ば以上過ぎた私はここを頼りにさせて頂す。
ハオルチア軟葉中心に約半年集めて一息着いた感じですが、チビ苗の成長がなかなか待ち遠しく、今度は苔リウム等に手を出してしまいました。
Salsa様もお一つ如何でしょうか。
お部屋に置いても台風避難の様に圧迫はしませんぜ。
ありがとうございますー。
当方まだまだ若輩者ゆえ、どうか植物好きの同志…くらいでお願いいたします。
ハオの生長が遅くて他の植物にハマる気持ち、わかります。
自分はインテリア的なものはしませんが、ベンケイソウ科とか球根多肉に手を出しました。確かに早くて楽しいですが、増える一方なのが難ですね…