ローズゼラニウムと愉快な仲間たち
お久しぶりちゃんです。ウェブ屋です。
神代に行ったまま行方不明になったものと思われていたが北関東栃木方面で目撃が報告されていたとかいないとか、奇跡的な生還を遂げ今こうしてブログを書くことができることは無上の喜びであるなあと感慨もひとしおですが今日も元気にまいりましょう。
現在ベランダでは、センテッドゼラニウムやペラルゴニウムが花期を迎えております。ちょびっとずつ紹介しますね。その他は、直接訊いてもらえればどこがどのくらい可愛いかをいやってほど語り続けます。
…のはずだったんですが、書き終わってみればがっつり風のゼラニウム記事になりました。間違ってるよーという点がありましたらご指摘くださいませ。
ベランダ最古参のローズ・ゼラニウム
いつうちに来たんだろう? と探してみたら2007年の春でした。(ジョイフル本田瑞穂店 ガーデンセンター|緑町のウェブ屋【跡地】)
それから6年。ローズマリー、バーベナ、カレープラント…当初育てていた他のハーブはすべて絶え、ローズゼラさんだけが残りました。
「このままワシは、一人で老いて行くのかのう。ツンツンしてる多肉さんまるまるしてる多肉さん、友達もたくさんいるし寂しいわけじゃないが、チランジアさんやハオルチアさんたちは同じ仲間がたくさんいていいのう」
かわいそうに思ったウェブ屋さん(注:絶やした戦犯)は園芸店をまわり、レモンゼラニウムさんやレモンローズ・ゼラニウムさんなど、同じ仲間を増やしてあげました。
「ローズさん、これでもう寂しくないよ!」
仲間が増えて嬉しくなったローズさんは、あれよあれよあれあれあれえええーと若返っていき、毎年見事な花をブイブイ言わせ、ウェブ屋さんの目と鼻を楽しませてくれることとなったのです。おしまい。
って終わらせるな!
どう思っていたかは知らないが、現状のローズさんです。
仕立て直したり挿したり。やたら場所をとるなあと見たら葉っぱの重さで90度におじぎして垂れゼラニウム状態。(画面奥。これ、ひと鉢です)
枯れた下葉も残ったままだし、花が終わったら仕立て直しと思っていますが、元気なのはよろしい。剪定・挿し木だとまた増えちゃうからドライハーブでも作るかのう。
ローズさんの愉快な仲間たち
隣にいる一番の親友がレモンローズゼラニウム。ロバース・レモンローズなどとも言われているようです。ゼラニウムは強健だからとほうって置かれることが多いので(…はいすみません)、ローズさんの良い話し相手となってくれています。
切れ込みの深いグワシ的葉っぱが特徴。アイビーの葉にも似てますね。コシコシしたところ、どっちかといえばローズの香りのほうが濃いかも。
…ってことでレモンローズだと思うんですけど、違うよこれは○○だよーというご指摘ありましたらお待ちしております(二回目)。
番組の途中ですが
しょっぱなからゼラニウムゼラニウムと連呼しておりますが、「ゼラニウム」属ではなく「ペラルゴニウム」属ですからね。皆さんのほうが御存知ですわよね。
最初はゼラニウム(ゲラニウム)属に分類されていましたが、後にこの属はゼラニウム属とペラルゴニウム属に分離されました。そして、園芸ではペラルゴニウム属に分離された方が古くから呼び慣れていた旧属名の「ゼラニウム」で通っています。分離される前からすでに園芸植物として広く普及していたからなのかもしれません。一方、ゼラニウム属に残った方は園芸ではゼラニウムと呼ばれることはありません。(ゼラニウムとは |ヤサシイエンゲイ)
そうだった、ゼラニウム属の植物は園芸では「ゲラニウム」と称するんだっけ。
- Pelargonium属(テンジクアオイ属)=通称「ゼラニウム」=本来のペラルゴニウムに含め、うんちゃらゼラニウム・かんちゃらゼラニウムすべて
- Geranium(フウロソウ属)=ゲラニウム=うんちゃらフウロ、かんちゃらフウロとかゲンノショウコなど
- ふたりはフウロソウ科 Geranium
ということでスタジオにお返しします。
ちりちりフリルちゃんなレモンゼラニウム Pelargonium crispum cv.
こちらはやたら長い名前のクリスピュームレモンセイントゼラニウム。レモンゼラニウム=Pelargonium crispumの園芸種ですかね。…ああ今気がついた、「クリスピューム」って種小名のcrispumか。セイントはなんだかわからんが。星矢?(なぜ
さてこの一見パセリ然としたちりちり葉っぱ。crispumで連想されるのは、うちにいる植物で言うとレデボウリア・クリスパ=Ledebouria crispa。同じように葉っぱが縮れた球根植物です。ということは、縮れた様子を表すラテン語なんですね。
crispaなりcrispumなりで画像検索してみると学名にこの種小名が付いた、葉や花弁などが縮れている植物がたくさんヒットします。ハナビラタケ – Wikipediaとかね。このレモンゼラニウムの場合はPelargoniumが中性名詞なので、続く種小名も中性名詞の語尾である「-um」と格変化していますが。
レモンゼラニウムを検索するともう少し花弁が細いものが出てくるんですが、園芸種ってことで、まあそういうことだ。
蛇足ながらもうひとつ。私は前、鮮やかな緑の葉っぱでド派手柄ピンク花の「レモンゼラニウム」を持っていたのですが(Flickr)、調べてみたらそちらは「フレンシャム・レモン・ゼラニウム」というのでした。レモンなんとか多すぎてややこしーったら。
甘く幸せな香りのゼラニウム Pelargonium odoratissimum
これはお気に入りの中のお気に入りゼラなんですよねー、アップルゼラニウム。それほど大きくならず、咲けば私の大好きな白花。
触れるごとにふわっと沸き立つ、あっまーい香り。私はどうやら、ことゼラニウムについては果実とか美味しそうな香りのものが好きなのかな(笑)
センテッドゼラニウムのお手入れ(サルベランダの場合)
- 普段はよく日に当てて、乾いたら水やる。よくといっても一日3時間か4時間あればいいかなと思う。日照の角度が変わってきて、うちが今そのくらいなのでね。伸びたらカットして挿す、終了!
- うちの環境だと多少水持ちの良い用土と鉢が合うかな。軽い土、水はけいい土、すぐ乾いちゃうし水くれがせわしないんです。乾きには弱くないといっても多肉の比ではありません。
- 中でも細い葉、小さい葉のものは乾きに敏感かもしれない。上のちりちりクリスパとか。
- もっさもっさになったらバッサバッサと剪定してザックザックと挿しましょう。どんどん刺激して葉っぱを更新させてやるとベストだけど。発根は暖かい時期なら容易です。
- 冬はぼろぼろだけど気にしない(うちは冬、マイナス5℃までは行かないくらい
- 葉をこすると、生長期はすごく香りが出る気がする
- 虫はほとんど付いた覚えがない
- 基本的に強健で手はかからない
- 肥料は液肥程度であまり気にしたことないけど、何かを読んだら肥料が好きと書いてあった。へえ。
ペラルゴニウム軍からいくつか
最近園芸店では割と見かける、気がするペラルゴニウム・シドイデス。スモーキーな葉っぱと濃い花弁が貴方の心を鷲掴み。ペラルゴ属はさ、蕾が美味しそうなんですよね。
そして左の野菜みたいなやつ。札がなくて名称不明なのですが、センテッドゼラニウムのように葉をコシコシしてみると、明らかに「風船ガム」の香りがするのです。
あら。意図したわけではないけど左奥に、上述したレデボ・クリスパが写ってますね。背景も無駄に残しとくもんだ、35mmバンザイ(違
咲いてた時の写真がないけど白花でした、確か。
下に見えているタキベリアも二つかな、花芽付きました。今年もビビッドな花を観られると思うと楽しみですにゃ。
そして最後。
上の風船ガムペラルゴとも一緒に写っていますが、うちで一番ペラルゴっぽい草姿のPelargonium vinaceum。こちらは藤川商店さんからの子です。
(*・ω・*)←こんな顔してるかわゆい
それよか右下に写ってるレンズの蓋よ…(そのまんまをお見せしております
普通は花が咲き終わって葉が萌えるんですけど、夏に休眠するこいつは花が最後なんですね。花も蕾もすっと伸びる花芯も、すべてがミラクルにかわいいぜラブリー。
そして咲きそろってくると可愛さペラMAX! はわわ~ ・ω・ ・ω・
はわわわわわ~・ω・ ・ω・ ・ω・
これだけ仲間がいたら寂しくないよね。ローズさんも「草の陰」で喜んでいるようです。そんな感じで、ローズ軍団の物語はつづくよどこまでも。
※高解像度の写真はplants – a set on Flickrにアップしております。どうぞよしなに。
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